こんにちは、東京オフィスの西川です。
私はよく展示会などに行くのですが、昨今はSNSの普及により展示においても、ただ「見せる」だけでなく「魅せる」ことに重きが置かれるようになったなと痛感します。
あらゆる展示会で様々な工夫が見られるので、より一層展示を楽しむことができますね。
ということで、、
今回は過去に私が訪れた展示会や施設で、特に見せ方・魅せ方が素敵だなと思ったものを3つご紹介させていただこうと思います。
①ファン・ゴッホ 〜僕には世界がこう見える〜
ゴッホが見た世界を追体験できる体験型デジタルアート展です。(こちらは終了しました)
会場の壁と床360度に投影された映像と音楽で、ゴッホが見た世界を再現しながら、彼の人生を辿って行きます。
ゴッホの代表作「星月夜」。ドビュッシーの「月の光」と共に堪能することができました。
皆さん自由な体勢で絵を楽しんでいて、それも良かったです。
ゴッホの作品で一番好きな「夜のカフェテラス」も見ることができました。
苦悩と絶望の連続だった人生を送ったゴッホが、それでも必死で描き続けた絵。
そんな絵を全身で浴びることが出来て、とても贅沢で幸せな空間でした。
②Digital×北斎特別展 大鳳凰図転生物語
〜小布施とHOKUSAI 神妙に達していた絵師〜
葛飾北斎が晩年に四度足を運び、力を注いだ岩松院本堂の天井画「鳳凰図」、通称「八方睨み鳳凰図」を中心とした展覧会です。(こちらは終了しました)
私は日本画が好きで、関連の展示会があれば行くことが多いです。
これが実物の大きさです。手前の女性と比較するとわかりやすいですね。
この原画を80歳くらいの時に描き上げた北斎、リスペクトがとまりません。
色使いも構図も鳳凰の表情も、全部痺れるほどかっこよかったです。
こちらの天井画、特殊な墨で縁取ることにより、光が当たると墨の部分が反射して鳳凰の表情が変わるように計算して作成されたとの事です。(天才ですよね)
3Dダイブシアターでは、実際にどのように絵が変化するのかを見ることができました。
このように夜が明けて陽が出ると徐々に変わります。動画でお見せしたいところなのですが、、出来ないので写真にてシェアさせていただきました。
きらきらとした鳳凰の羽根が本当に美しく神秘的で、一生忘れない景色でした。
③átoa(アトア)
こちらは神戸にある水族館です。
公式サイトの言葉を引用すると「アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館」とのこと。
色々なエリアがあって全部楽しめるのですが、私が特に感動したのは「和と灯の間 MIYABI」というエリアです。
見ての通り和をテーマにした空間で、主に鯉や金魚などが展示されています。
幻想的な空間の中、足元を鯉が優雅に泳いでいきます。
写真の時は蓮の花でしたが、時間によっては花火になったりと演出が次々と変化していきます。
ただ水槽で泳いでいる鯉と、このような演出を通して見る鯉とでは見え方が全然違いますよね。
鯉が持つ高貴さを引き出した魅せ方だと思いました。
関西にいらした際は、ぜひアトアに訪れてみてはいかかでしょうか。