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インコ大好き、大阪オフィス戸田です🦜
近年東京で鳥群の大移動を見かけることはないでしょうか?
特にタフデザイン本社がある世田谷で見られる機会が多く、赤い嘴緑のボディ。武田鉄矢さんが言ってそうなフレーズ。
その正体は“ワカケホンセイインコ”といいます。
この子は元々インドやスリランカが生息地なのですが、、、
-Youは何しに日本へ?
話は過去を遡り1960年代に日本ではペットブームが起こります。
その際に外来種の動物たちが沢山日本にやってきました。
大勢の日本人が物珍しい外来種の動物をペットとして購入し、ワカケホンセイインコもその内の一種でした。
しかし、、、
ペットとして迎え入れたものの、飼育の大変さに挫折し逃してしまう事例が多発しました。
インコは飼育が簡単そうに見えて結構大変で、温度にかなり敏感であったりどれだけ愛情を注いでも懐かず嘴で突かれたり噛まれたり、大きな鳴き声の管理が大変です。
ワカケホンセイインコの鳴き声はおよそ75dBで、掃除機や蝉の鳴き声よりも大きい騒音値です。
鳴き声が高いので、高い音に敏感な人間にとっては数値以上に大きな音量で聞こえます。壁薄の集合住宅とかであれば一発退場❌
そんなことから日本で放鳥されたワカケホンセイインコは徐々に数を増やし野生化が進みます。
寿命が長く平均20年、繁殖力も高いため次第に数は増え続き、つい最近東京都だけで3,000羽を超えているとの報告があがりました。
-どうして世田谷に多いの?
この子の住処は、実は世田谷ではなく杉並区、三鷹市、調布市の3エリアと言われています。
それなのになぜ世田谷に多いかというと、群れ意識の高いワカケホンセイインコにとって世田谷は集会所の役割をしているそうです。
3エリアは東京都でも森林が多い場所でワカケホンセイインコにとっては住みやすく、3エリアとも世田谷からも近い場所になります。
かなりの数が生息しているため、「集会で沢山集まるならワサワサした森じゃなくて開けたところでやろうぜ!」といった感じかと。多分。
そのことから世田谷に多くいるイメージが強いんです。
そんなワカケホンセイインコですが、現在クレームが殺到しています。
食べている果実を落としたり、💩を落としたり、朝からの鳴き声がうるさいなどなど、、、
💩に関しては、鳥類は基本飛ぶために体を常に軽くするよう💩を体内に貯蓄したり我慢したりする身体機能がないため、💩が生成されたらそのまま産地直送速達なので鳩とかもそうですが人に当たるのは偶然で悪気はない。はず。
数も増えかなり人類に迷惑がかかっていますが、駆除対象にはなっておらずむしろ現在は保護されている立場にあります。
日本において駆除対象の生物になるのは人間の生命活動の維持に支障が出た場合が多く、農作物や魚を食い荒らしたり、毒殺や暴殺で命を奪うなどの事例が多発すると国指定の駆除対象になるケースが多いです。
そのためワカケホンセイインコの嫌がらせ程度の場合はかなり厳しいのが現状、、、
ですが流石に手のつけようが無くなる前になんとか対処するべく、帰化鳥類研究会の日野圭一さんという方が、有害鳥獣駆除という申請を出した上で駆除数を予め決めて“全滅”ではなく“数調整”で駆除を行おうという計画が少しづつ動いているようです。
こちらもまだ実行までには期間が必要みたいですが、いずれは執行されるかもしれません。
インコ好きの僕からすると、駆除に対して悲しさはもちろんあります。ただ、これが生態系ピラミッド頂点の人類の定めなのかもしれません。
おそらく今後も増え続けるワカケホンセイインコですが、決して意図があって人類に嫌がらせをしているのではなく、彼らの生命活動の一種ということを頭に入れてあげて下さい。
日本の外来種生物野生化のほとんどの原因が無責任な人類発端なので、今後もペットを飼う方は責任を持って可愛がってあげて下さい🦜🐕🐈
以上、戸田雑学でした📚
[ワカケホンセイインコ詳細]
公益財団法人 日本鳥類保護連盟:https://www.jspb.org/wakake
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/ワカケホンセイインコ